格安SIMへの乗り換え方法5ステップ|今さら聞けないMNP予約番号の取り方も解説

スマートフォンを手に持ち操作する様子
「手続きが面倒そう」で止まっている人へ。順番どおりに進めれば、乗り換えは想像よりずっと簡単です。

格安SIMに変えれば月々のスマホ代はぐっと下がる——それは分かっていても、「電話番号はそのまま使える?」「難しい手続きがあるのでは?」という不安で足踏みしている人は少なくありません。結論から言えば、番号はそのまま引き継げますし、やることを5つのステップに分ければ迷いません。この記事では、初めての人でも当日つまずかないように、準備から開通までを順番に解説します。

この記事でわかること

  • 乗り換え全体の流れ(準備 → 選ぶ → MNP → 申し込み → 開通)
  • 番号を引き継ぐ「MNP」の2つの方法(ワンストップ/予約番号)
  • 今さら聞けないMNP予約番号の取り方と、15日という有効期限の注意
  • 当日つまずきやすいポイントと、その回避策

乗り換えの全体像は「5ステップ」だけ

細かく見ると項目は多いのですが、大きな流れはたった5つ。まずはこの地図を頭に入れておくと、途中で「今どこ?」と迷わなくなります。それぞれのステップを順に見ていきましょう。

1STEP 1

乗り換え前の準備をする

最初にやるのは「持ち物と状態の確認」です。ここを飛ばすと申し込みの途中で止まってしまうため、先に済ませておきましょう。特に大事なのは次の5つです。

ノートに書き込みながら準備する様子
  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)を手元に用意する
  • 支払い方法を確認(多くの格安SIMは本人名義のクレジットカードが基本。口座振替の可否は事業者ごとに違う)
  • 今の端末をそのまま使うかを決める。使うなら対応バンド(周波数)とSIMロックの有無を確認
  • データのバックアップ(写真・連絡先・アプリのアカウント)。特にキャリアメールは乗り換えで使えなくなる前提で移行を
  • メールアドレスをキャリアメール以外(Gmail等)に切り替えておく
💡 SIMロックはほぼ解除不要に:2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックがかかっていません。それ以前の端末を使い回す場合だけ、今のキャリアのマイページから無料で解除しておきましょう。
2STEP 2

乗り換え先の格安SIMを選ぶ

準備と並行して、乗り換え先を決めます。ここでの選び方はシンプルで、「毎月どれくらいデータを使うか」「速度をどこまで求めるか」の2軸で考えると失敗しません。料金の安さだけで飛びつくと、昼に遅くて後悔する、というのはよくある話です。

スマートフォンを見ながら検討する様子

自分の使用量が分からないときは、今のスマホの設定にある「モバイルデータ使用量」で直近の実績を見てから選ぶのが確実です。具体的なサービス比較は、別記事で用途別にまとめています。

💡 端末をそのまま使うなら回線の相性も:格安SIMは「ドコモ回線」「au回線」「ソフトバンク回線」など借りている回線が事業者ごとに違います。今の端末を使い回すなら、今と同じ回線系統を選ぶと対応バンドの心配が少なく安心です。不安なときは各社の「動作確認端末」ページで自分の機種を検索しましょう。

3STEP 3

MNPで電話番号を引き継ぐ

ここが乗り換えの心臓部で、いちばん不安に感じられる部分です。今の番号をそのまま使うための仕組みがMNP(番号ポータビリティ)。方法は大きく2つあり、どちらになるかは乗り換え先が対応しているかで決まります。

ノートパソコンとカードで手続きする様子

方法A:MNPワンストップ(予約番号がいらない)

いま主流になりつつあるのがこの方式。MNP予約番号を取らずに、乗り換え先の申し込み画面で今のキャリアを選ぶだけで転出手続きが進みます。ドコモ・au・ソフトバンクをはじめ、ahamo・UQ mobile・povo・ワイモバイル・LINEMO・IIJmio・楽天モバイルなど、対応事業者は30社以上に広がっています。対応事業者どうしの乗り換えなら、まずこちらを選べば手間が最小で済みます。

方法B:MNP予約番号を取る(従来方式)

乗り換え先がワンストップに対応していない場合は、今のキャリアでMNP予約番号(10桁)を発行してもらい、それを申し込み時に入力します。取り方は各社ともWeb・電話・店舗の3通り。Webなら24時間その場で取得できます。

今のキャリア Web(24時間) 電話(9〜20時)
ドコモ My docomo 151(ドコモ回線から)
au My au 0077-75470
ソフトバンク My SoftBank *5533
有効期限は「取得から15日間」(総務省ガイドライン)。しかも多くの格安SIMは申し込み時に「残り日数が一定以上あること」を条件にしているため、予約番号を取ったら数日以内に申し込むのが鉄則です。期限が切れても番号は消えず、取り直せば問題ありません。
💡 迷ったら:乗り換え先がワンストップ対応なら方法A、非対応なら方法B、と覚えておけば十分です。対応可否は各サービスの申し込みページに明記されています。
4STEP 4

乗り換え先に申し込む

準備とMNPの方針が決まったら、いよいよ申し込みです。オンラインなら本人確認はスマホでのeKYC(書類と顔写真の撮影)で完結し、店舗に行く必要はありません。

スマートフォンを操作して申し込む様子

申し込みで迷いやすいのがSIMの受け取り方。選択肢は2つあります。物理的なSIMカードは郵送で1〜数日かかりますが、eSIMを選べば、対応スマホなら郵送を待たずに申し込んだその日のうちに開通できることも多いです。急いでいる人や、今の端末をそのまま使う人はeSIMが便利です。

💡 eSIM対応かは要確認:比較的新しいiPhone・Androidの多くはeSIMに対応していますが、機種によっては非対応です。申し込み前に「自分の端末がeSIMに対応しているか」を確認しておきましょう。
5STEP 5

回線を開通させて設定する

SIM(またはeSIM)が届いたら、最後の仕上げです。ここまで来れば、あと少しで新しい回線が使えます。

スマートフォンで設定する様子
  • 開通(回線切替)手続きを行う。会員ページやアプリ、専用番号への電話などで実施(手順は事業者の案内に従う)
  • 物理SIMならSIMカードを差し替える。eSIMなら案内どおりにプロファイルをダウンロード
  • APN設定(プロファイル)を行い、モバイルデータ通信を有効にする
  • 通話・SMS・データ通信ができるか動作確認する

開通が完了すると、元のキャリアは自動的に解約されます。自分で旧キャリアに解約連絡をする必要はありません(MNPの仕組みで自動処理されます)。これで乗り換えは完了です。

当日つまずきやすいポイントと対策

スマートフォンを見て笑顔の様子

MNP予約番号の期限切れ

いちばん多いのが、予約番号を取ったまま申し込みを先延ばしにして期限が切れるパターン。取得したら早めに申し込みましょう。切れても取り直せるので慌てず対応すればOKです。ワンストップ方式ならこの心配自体がありません。

支払い名義・契約者名義の不一致

クレジットカードや契約者の名義が家族名義だと、申し込みで弾かれることがあります。原則として契約者本人名義で揃えるのが安全です。家族の分をまとめたい場合は、その事業者が家族名義を認めているか事前に確認を。

キャリアメールが使えなくなる

@docomo.ne.jp などのキャリアメールは、乗り換えると原則使えなくなります(有料の持ち運びサービスを使う手もあります)。各種サービスの登録メールは、乗り換え前にGmailなどのフリーメールへ変更しておくと安心です。

数時間の「つながらない時間」

開通手続きの前後で、短時間だけ通信が使えないタイミングがあります。仕事や連絡で困らないよう、時間に余裕のある時間帯に手続きするのがおすすめです。

乗り換え先が決まっていないなら

手順は分かっても「結局どこにすればいいの?」という人は、用途から絞るのが近道です。下の記事で、料金・速度・データ量の観点から候補を整理できます。

乗り換えのタイミングと「違約金」の考え方

「更新月まで待たないと損なのでは?」と身構える人は多いのですが、その心配は以前ほど要りません。近年は多くの事業者で契約解除料(違約金)が撤廃・縮小され、タイミングを気にせず乗り換えやすくなっています。とはいえ、確認しておきたいお金の話が2つあります。

端末の分割代金は乗り換え後も残る

スマホ本体を分割払いで購入している場合、その残債は乗り換えても消えません。旧キャリアへの支払いが続くだけなので損はありませんが、「毎月の支払いが二重に見えて驚く」ことがないよう頭に入れておきましょう。一括で清算できる場合もあります。

料金は日割りになるか事前に確認

乗り換え月の旧キャリアの料金は、多くが日割りにならず1か月分かかります(事業者により異なる)。逆に乗り換え先の初月は日割りになることが多いです。月をまたぐ損得は小さいので、神経質になりすぎず、予約番号を取ったら早めにという原則だけ守れば十分です。

よくある質問(FAQ)

乗り換えても今の電話番号はそのまま使える?
はい。MNP(番号ポータビリティ)を使えば、今の電話番号をそのまま引き継げます。ワンストップ方式なら予約番号すら不要で、乗り換え先の申し込み画面で今のキャリアを選ぶだけで手続きが進みます。
MNP予約番号はどこで取れる?有効期限は?
今のキャリアのマイページ(My docomo/My au/My SoftBank)ならWebで24時間取得でき、電話や店舗でも可能です。有効期限は取得から15日間で、多くの格安SIMは残り日数に条件があるため、取ったら早めに申し込むのが安全です。なお乗り換え先がワンストップ対応なら予約番号自体が不要です。
手続きにはどれくらい時間がかかる?
申し込み自体はオンラインで数十分ほど。SIMカードは郵送で1〜数日かかりますが、eSIMを選べば対応端末なら申し込み当日に開通できることもあります。開通手続き自体は数分〜十数分程度です。
今使っているスマホをそのまま使える?
多くの場合そのまま使えます。2021年10月以降発売の端末は原則SIMロックがなく、それ以前の端末は今のキャリアのマイページから無料でSIMロックを解除すれば使えます。念のため乗り換え先の「動作確認端末」一覧で自分の機種を確認しておくと安心です。
申し込みの審査に落ちることはある?
まれにあります。多いのは名義や住所の入力ミス、本人確認書類の写真が不鮮明といった単純な原因です。過去の料金未払いが残っている場合も影響することがあります。落ちても多くは原因を直して再申し込みできるので、まずは入力内容と書類の写り方を見直しましょう。
旧キャリアの解約は自分でする必要がある?
必要ありません。MNPで新しい回線が開通すると、元のキャリアは自動的に解約されます。ただし端末の分割代金が残っている場合は、乗り換え後も支払いが続く点だけ覚えておきましょう。

乗り換え前に準備しておくもの

スムーズに乗り換えるために、申し込み前に次のものをそろえておきましょう。本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)は、オンライン申し込みでアップロードが必要です。MNP予約番号は今の電話番号を引き継ぐ場合に必須で、現在のキャリアのマイページや電話で取得できます。有効期限(通常15日)があるので、取得したら早めに申し込みを。最近は予約番号が不要な「MNPワンストップ」対応の会社も増えています。クレジットカードは多くの格安SIMで支払いに必要です(一部は口座振替対応)。名義が契約者本人と一致しているか確認を。Wi-Fi環境もあると安心です。SIM到着後の初期設定(APN設定)でデータ通信を使うため、自宅にWi-Fiがあると作業がスムーズに進みます。乗り換え先がまだ決まっていない人は、格安SIM料金比較表で候補を絞ると迷いません。

乗り換え後にやっておきたい初期設定

SIMカードやeSIMが届いたら、開通手続きと初期設定を行います。まず回線切り替え(開通手続き)を各社のマイページや専用ダイヤルから実施します。これで旧回線が止まり、新しい回線が使えるようになります。次にAPN設定。Androidは「モバイルネットワーク」からアクセスポイント名を追加、iPhoneは構成プロファイルのインストールか自動設定に従います。これを忘れるとデータ通信ができないので要注意です。設定後は動作確認を。Wi-Fiを切った状態でウェブページが開くか、通話・SMSが使えるかをチェックします。あわせてデータ移行も。連絡先や写真はクラウド(GoogleアカウントやiCloud)経由で引き継ぐのが簡単です。最後に、古いSIMは各社の案内に従って返却または破棄します。ここまで済ませれば乗り換えは完了です。

乗り換え前に確認したい“落とし穴”

番号は引き継げても、意外と見落としがちなものがあります。まずキャリアメール(@docomo.ne.jpなど)。乗り換えると使えなくなるため、重要な連絡やサービス登録に使っているなら、事前にフリーメール(GmailやYahoo!メール)へ移行しておきましょう。有料の「メール持ち運びサービス」を使う手もあります。次にLINEの年齢確認・ID検索。一部の格安SIMでは年齢確認ができずID検索が使えないことがありますが、引き継ぎ自体はアカウント情報で問題なく行えます。さらにキャリア決済。使えなくなると月額サービスの支払い方法変更が必要です。最後に端末の対応バンド。今の端末をそのまま使う場合、乗り換え先の回線に対応しているかを事前に確認しておくと安心です。これらを押さえておけば、乗り換え後の「使えない」を防げます。

まとめ:順番どおりなら、乗り換えは怖くない

格安SIMへの乗り換えは、①準備 → ②選ぶ → ③MNP → ④申し込み → ⑤開通、という5ステップに分ければ、初めてでも迷わず進められます。特に番号の引き継ぎは、いまはワンストップ方式のおかげで予約番号すら不要なケースが増え、以前よりずっと手軽になりました。まずは今の使い方に合う乗り換え先を決めることから始めてみましょう。

※本記事は各社公式サイト・総務省ガイドライン等の公開情報をもとに2026年時点で作成しています。対応状況・手続き・料金は変更される場合があるため、申し込み前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。


KURASHI ZUKAN 編集部
この記事を書いた人

KURASHI ZUKAN 編集部
編集長(筆名運営)/運営:HonestCore株式会社

暮らしの「固定費・制度・選び方」をわかりやすく整理する編集チームです。自治体・公式・各社が公表する情報を精査し、中立の立場で比較します。できる限り実際に使って感想をお伝えするメディアを目指しています。(確認できていない体験談・口コミの創作は行いません)

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